ザ・ゲートホテル京都高瀬川のデザインは立誠小学校の時代を超えたインスピレーションから始まり、そこに現代というデザイン要素を重ねていきました。1928年に完成した立誠小学校は、大正時代からの建築様式を守りながらも欧米の文化と融合し、京都で最初のコンクリート建築の小学校として機能すると言う点で日本のモダニティーのシンボルとして知られていました。
我々は小学校時代の雰囲気、色彩、構造から、華々しい時代、歴史背景を現代に伝えていく作品として考え、立誠小学校としての歴史を反映しつつ、新しい生命を吹き込み、現代とクラシックを絶妙に融合させることで馴れ親しんだ感覚でありながらも新鮮でモダンなデザインとしました。自然界に存在する5つの要素である「空気、地球、火、水、空間」をデザインの中に組み入れることで全体を特徴づけて、訪れる人が、視覚的、感覚的に生き生きとした感覚を感じられることに空間となるよう注力しました。
京都で最古のコンクリート小学校建築への敬意を示し、素材は温もりを感じ、且つ洗練された素材を考え、素材が持っている要素を大切に選びました。
そして100年前から保存されている立誠小学校の正面玄関を抜けると広々とした吹き抜けのロビーラウンジがあり、小学校時代の壁が演出する光と影の陰影は建物の品格を現代に伝えます。
客室は時代を超えた静寂という美しさを意図として、大きな窓に導かれ、素晴らしい景色を満喫し、自然光を浴びられるように設計しました。小学校で使用されていた戸棚の細かな作り、窓の取手、手すりはデザインのインスピレーションの源となっています。
8階のロビーラウンジは、東山が一望でき、テラス、レストランからも素晴らしい眺望を楽しむことができます。洗練されたラグジュアリーな空間はそれぞれが持つ本質を大切に考え、複雑さを省き、静かで安定したデザイン構成となっています。
建物の持つ唯一無二の世界観を是非体験ください。
SCDA
Façade & Interior
SCDAは、建築、インテリアデザイン、造園、プロダクトデザインなど、シームレスな総合空間をプロデュースするプロフェッショナルとして、シンガポール、上海、ニューヨークにオフィスを構えています。これまでにSCDAが手掛けた作品としては、アジア、アフリカ、ヨーロッパ、オセアニア、北米などに渡り、その数は70作品を超えます。
Soo K. Chan
SCDA の創設者でありデザインディレクター。建築デザインの学位をイエール大学で取得し、様々な国の大学で建築学を教え、Constructions Declareの創設パートナー、アメリカの環境団体パーレイフォーオーシャンズ(Parley for the Oceans) のデザイパートナーでもあります。
主な受賞歴として、アメリカ建築家協会 (AIA)からインターナショナル賞及びAIAニューヨーク での受賞、王立英国建築家協会(RIBA) からインターナショナル賞、プレジデントデザイン賞の受賞、シカゴ・アテナイオン建築・デザイン博物館の受賞経歴があります。
ザ・ゲートホテルのシンボルマークは、
漢字の「門」をモチーフに独自に進化させた新しい漢字です。
横ラインはホテルの階層を、ラインとラインの間は目に見えないおもてなしの心を表現。
ツヤを抑えた金色は、優雅で落ち着いた大人の時間をイメージしています。
Logo & Graphics
佐藤 卓Taku Satoh
グラフィックデザイナー。日常生活の商品デザインから教育番組や展覧会のディレクションなど多岐にわたって活動。
「門」をモチーフに、ホテルの上質なホスピタリティを表現したゲートホテルのシンボルマークを制作。